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010.共に汗を流し、まっすぐ、体当たりする経営者 1/6

河邉幸夫氏 010.共に汗を流し、まっすぐ、体当たりする経営者

今回のドリキャリ・インタビュー、「010.共に汗を流し、まっすぐ、体当たりする経営者」は2部構成でお届けいたします。 全6ページを2回に分けて配信させていただきます。どうぞお楽しみに!

河邉幸夫氏 010.共に汗を流し、まっすぐ、体当たりする経営者
※2009年11月19日株式会社玉海力オフィスにて

Profile
河邉幸夫(玉海力 剛)(かわべ ゆきお)
株式会社玉海力 代表取締役 大相撲元幕内力士・玉海力(たまかいりき)
1966年東京・渋谷生まれ
中学2年生で片男波部屋に入門
1980年『玉桜』の四股名で初土俵、後に『玉海力』に改名
1995年引退(最高位幕内前頭八枚目)

著書『熱い心で力相撲と愛情ちゃんこ』(文芸社刊)

1996年8月有限会社玉海力設立(当時・後に株式会社となる)
同年、『どすこい酒場玉海力広尾本店』オープン
2003年『どすこい酒場玉海力武蔵小山店』オープン
2006年には中国・青島に進出し、『SUMO&SUSHI DINING 玉海力』を、
2008年『ちゃんこ玉海力青山別邸』を相次いでオープン
2009年、日本ビーチビーチ相撲連盟を設立、玉海力剛として理事長に就任
著書『熱い心で力相撲と愛情ちゃんこ』(文芸社刊)

株式会社玉海力:http://www.tamakairiki.co.jp/
日本ビーチ相撲連盟:http://www.jbeach.jp/beachsumo/
オフィシャルブログ:http://b-sumou.at.webry.info/

早くプロになりたい~力士への道~

― 相撲界入りのきっかけを教えてください。

大相撲元幕内力士 玉海力

もともと野球をやっていたんですが、小さい頃から「プロ・スポーツ選手になって 活躍する」ということを強く意識していまして、「やるなら野球か相撲だ」と 思っていたんです。
どちらが早くプロになれるかとなると、野球は高校卒業しないとプロになれません。 そこで、相撲を選びました。あの時は高校行って何になるんだろうと。
今は勉強する意味も価値もよくわかっていますが、あの頃は友達をつくるより、何より、 早く社会に出たいという気持ちが強かったんです。

― 勉強嫌いだった?

学校は好きじゃなかったですね。入門する前は地獄だと思っていました。 後に入門してから天国になるんですが(笑) 勉強は好きでした。国語、歴史は大好きだし、数学も得意でした。 ただ、当時は勉強することの意味がわからなかったんです。

― それくらいプロへのこだわりが強かった?

そうですね。プロで活躍したいという想いが強かった。
今にして思えば、闘いたいとか、脚光を浴びたいという気持ちもありました。 それで、中学卒業を待たずに2年生の8月に片男波部屋に入門したんです。
私は渋谷で生まれて育っているんですが、両親の元を離れて部屋近くの両国の中学校に 転校しました。

― どんな子どもだった?

心優しき少年です。でもガキ大将でした。(笑)
ごく普通の家庭でして、周りにこれと言って特別な人もいませんでした。 体はデカかったですね。

着るものがない!皮ジャン卒業式

― どれくらい?

小6で180センチ100キロ。今と同じくらいの体でした。
成長がどんどん早まっていまして。

もうそうなると着るものも靴も合うものがないんですよ。 当時、小学生用の29センチの上履きなんてなくて。 格好悪いし、親の負担にもなるし。

小学校の卒業式なんてみんなブレザー姿なのに、私だけ革ジャン。 おっさんみたいですよ。 オーダーするなんていう時代でもないですから、「早く大人になりたいな」となるわけです。

― そして、卒業を待たずに、2年生から両国の中学校へ。
親元を離れて寂しかったのでは?

ん~最初はちょっと。やっぱり子どもですから、友だちもいませんし。

俺は強いぞ!→歯が立たない!

― 転校して一番驚いたことはどんなこと?

自分より強い人間がいたことですか(笑) まさに井の中の蛙です。 それまで渋谷区の柔道の大会で3年連続優勝したりして、自信満々だったんです。 だから「すぐ横綱いくぞ」くらいの気持ちで入ったんです。 ふたを開けて見れば、私が一番弱い。まるで歯が立たないんです。 「これは大変なところに来てしまったな」と。転校したことより、友達がいないことよりそっちの方がよっぽどショックでした。全国にすごい人がいっぱいいるんだなと。

「俺は強いんだ」と不良ぶって、最初は生意気もいいところでした。 学ランも前がはだけて腕まくりして行ったんですが、稽古場でしごかれて、というか、 締められまして、翌日から詰襟ビシッと締めて、学生帽被って「いってきます!」と 最敬礼です。

― 180度改めざるを得なかった?

そうですね。このままじゃ、ここでは生きていけないと思いましたから。

― 部屋では下っ端で一番弱い。学校では?

「変なヤツが来たぞ」となりまして、早速、3年生から呼び出されました。 といっても、こっちはもう相撲部屋に入っているから、怖くないんです。 でも、向こうはそんなこと知りませんから。

― それで・・・?

締めたんですけどね(笑) そうしたら、学校から親方に連絡があって、今度は親方からから呼び出しです。 部屋で正座させられました。それからしばらく、学校では大人しくしていました。

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