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007.職業:莉理せいら 3/6

007.職業:莉理せいら

― 当時のご両親の姿は今、子育て(娘・5歳)をする上で役立っている?

ドリキャリ インタビュー時 莉理せいら氏

それはすごく。
自分はあそこまで子どもにできるだろうかと考えることもありますけど。 子どもの頃からなんでもまず、「やってみなさい」と言ってくれて、 「ダメ!」とは言われたことがありませんでした。 察して、黙って力になってくれる両親の姿はお手本です。 親になってみて有難みを改めて感じます。

夢の入口に立つ

― "ラストチャンス"=二度目の受験の時はどんな心境だった?

闘いに行く兵士の気分でしたね。 とにかく集中です。周りの人は目に入らず、もう気合です(笑) ショートカットで受けると落ちるというジンクスがあったんですが、 どうしても男役がやりたかったので、髪も思い切ってショートカットにして、 やる気を見せに行きました。

自分なりにやれる自信だけはありました。 それまでの1年で「これ以上できない」というところまできていましたから。 実力が上がったかどうかは別として、浪人生活で精神的にも強くなったし、 価値観も変わった。頑張った歳月の重みをかみ締めて臨みました。

― 合格した時の気持ちは?

「よし!やっと来た」
小さい時から自分が夢見ていた通りに道がやっと拓けたと思いました。 あの時の気持ちは一生忘れられません。母は泣いていました。

― 突然の高校中退。学校の反応は?

ドリキャリインタビュー 莉理せいら氏

"両立作戦"のお陰で成績もかなり上がってきていて、 学校は大学進学に期待していたので、 「宝塚に行くので退学します」はかなりの衝撃だったようです。 正直、「冷たいな」とも感じました。そんな時、担任の先生が味方になってくれました。

親は最高の味方ですが、親以外で、自分のことを客観的に見てくれて、 応援してくれる大人だと思いました。
この時の先生も舞台によく足を運んでくださいました。中高を通じて恩師に恵まれました。

タカラジェンヌへ

― 音楽学校に入ってからのことを聞かせてください。

予科と本科合わせて2年間学んでから宝塚歌劇団の団員になります。 寮生活だったんですが、私は一人っ子なのでみんなと一緒に居られるのが 本当に楽しくて、毎日が修学旅行みたいで新鮮でした。
朝6時起床。掃除に始まって、掃除・洗濯に終わる、本当に忙しいスケジュールでした。 授業としての稽古は1日6~7時間ありましたが、 最初の1年くらいは座って朝ごはんを食べた記憶があまりないですね。 それでも苦になりませんでした。好きな道に進めたので本望。毎日が刺激的で楽しかった。
座学もありますが、授業はバレエ、タップ、歌、日舞と様々で、 特に日舞は習ったことがなかったので、新しいことにチャレンジできて嬉しかった。 学校でしっかり学べるから充実していました。ずっといてもいいかなと思いました。 それに、同期(40人)で行動するので、団結力や助け合うことも身につきました。

―充実しているとはいえ、完全タテ社会でかなり恐そう・・・

徹底した上下関係で鍛えられました。
音楽学校と劇団を通じて、技術的なことはもちろんのこと、礼儀や言葉遣いに関しては、とことん上級生に絞られました。
新人にしてみれば、舞台に立つ身としてはまだ未熟な上に、 あこがれて舞台で見ていたあの人と同じ舞台に立つんだ、というどこかミーハーな気持ちもあり、緊張感も足りなくて、動きが揃わないんです。
お金を頂いて観に来ていただくので、そこに責任を持ちなさい、 という意味で上級生は徹底的に厳しかったです。 舞台に立つ気構えがしっかりできるまで入団して3~4年はかかりましたね。

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