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ドリームツリー親子イベントレポート

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7月1日(日)一般社団法人 甲府青年会議所主催でドリームツリー親子イベントが開催されました。 親子36組の参加。子どもたちは、全員同じユニホームを着用しています。夢を追いかける仲間同士です。 午前中は、設計士さん、獣医さんなど様々な仕事をされている方のお話がありました。

どうして今の仕事に就くことになったのか、子どものころは、どんな様子だったのかを子どもたちにもわかりやすく話していただきました。また、途中で質問タイムを入れたり、クイズを入れたりして会場は大盛況でした。

皆さんに共通しているのは、今のお仕事が大好きで、一生懸命に生きておられるということ。たくさんの仲間がいて、お互いに支えあいながらがんばっている、ということです。皆さんの情熱が会場に伝わり、子どもたちは特に将来に対する期待感が高まったようです。


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そして、いよいよ午後にはドリームツリーを描くセッションとなりました。子どもだけではなく、一緒に参加されたお父さん、お母さんにも描いていただきます。大人に夢がない、なんて子どもたちには言えません<笑>


まず、親子で向かい合います。
暫し目を閉じて「わが子が生まれたとき」のことを回想します。
初めてわが子がこの世に誕生したその日のことを。
小さい子どもで、なかなか産声をあげなかったこと。
見た瞬間にお父さんにそっくりだったこと。
母としてお腹の中に10ヶ月、子どもを育んだ大切な時間。

子どもは、自分の生まれた日のことは、もちろん覚えていません。
しかし、どんなふうに家族が待っていてくれたのか。
どんなにたくさん周りから愛情をもらったのか。
色々と自身の誕生の瞬間について思いを巡らします。

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そして、目を開けて親子で「あの日のこと」を語り合います。 初めは、腕組みをして硬い表情のお父さんもいましたが、子どものまっすぐな瞳を見ると、 まぁ、仕方ないな...と言った感じでお父さんの話が始まります。父の話を前のめりになり、真剣な表情で聴く子ども... その親子は、しばらくすると、最初は離れていた二人のいすの距離が、とっても近くまで接近していました。お父さんの腕組みは、完全に解かれ、すっかり親子ふたりの世界ができあがっていました。


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常日頃、一緒に生活をしていても、このような話をする機会は少ないようです。 親が子に、面と向かって、「生まれてきてくれてありがとう」と言葉にするのは恥ずかしいことなのかもしれません。 しかし、自分の生まれた頃のことを知り、子どもたちはとても興奮しています。 初めて知った、ということもあったようです。 「私の子どもとして、生まれてきてくれてありがとう」 子どもたちは、親のメッセージを確実に受けとめました。

その後も、様々な思い出を振り返りながら、自分のいいところ、得意なこと、興味のあること、家族の自慢などをドリームツリーに描きこみ、将来の夢をカタチにしていきました。
子どもたちは、サッカー選手、科学者、宇宙飛行士、パティシエ...たくさんの夢が勢ぞろいです。
大人だって夢があるのです。負けてはおられません。
「一億円を稼ぐ!!!」
お金のことを言うと嫌がられるかもしれないですが、大きな夢を数字で表したっていいのです。家族のために家を建てる。日ごろお世話になっている人に恩返しがしたい。世界に向けて自分から何かを発信することができるかもしれない。そのためにお金を稼ぐこと。すばらしい夢です。

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最後には、親子で前に出て夢の発表をしてもらいました。 その中で、皆さんにぜひお伝えしたい親子の様子があります。もう少しお付き合いください。

実は、ご紹介するお父さん、午前中のスピーチでも講演をされました。そして、青年会議所のメンバーでもあり、今回のイベントの重責を担っておられるのです。

お父さんの仕事は建具屋さんです。
建具屋さんの仕事を知っている人は少ないかもしれません。大工さんが家を建てた後に、ドアや障子、窓など家の中のものを作るのが建具屋さんの仕事です。窓枠にぴったりはまる窓、開閉がスムーズに行われるドア。大変細かい作業で少しでもミスがあるとドアの開閉ができなくなったり、変な音がしたりするのです。

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お父さんは、小さいころから作業場でお父さんのお父さんの仕事を見て育ちました。丸い木から色々な形のものができあがることに大変興味を持ちました。お父さんの横で、端切れの木を使って何かを作ってみることで「ものづくり」の楽しさを体感しました。自分もこの仕事をやろう、と決意をしました。

お父さんは語ります。お父さんからは何ひとつ教わっていない。仕事は盗んで覚えるもの。「見て学んだこと」を自分でやってみる。そして、そんな中から自分のやり方ができてくる。完成したものは、同じ用途のものでもプロセスはみんな違っていい。自分なりの工夫がある。それが仕事の楽しさでもある。お客さんからの感謝の言葉をもらうことが、何よりのやりがいとなっている。
「誰かの喜ぶ顔が見たい!」
みんなの仕事の源泉となる大切なキーワードだと思いました。

建具屋さんというのは、知名度が低いかもしれないが、自分は、この仕事に誇りをもっている。失敗してもいい。その失敗をいかして、次の成功を生み出せばいいとお父さんは考えています。大切なのは、思ったらまずやってみること、そして転んだら立ち上がればいい、前向きな姿勢で生きていくことを熱心に語ってくださいました。職人としての魂がこもったメッセージに会場からは大きな大きな拍手が起こりました。

お父さんには、小学校2年生の男の子と5歳の女の子・2歳の男の子のお子さんがおられます。今回のイベントには、小学校2年生のかっちゃんと5歳のまゆこちゃんが参加してくれました。なんと、5歳児でもドリームツリーが描けるのです!

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かっちゃんの夢は、「サッカーのコーチ」まゆこちゃんの夢は「ケーキ屋さん」です。 かっちゃんは、お父さんがコーチをするスポーツ少年団でサッカーをやっています。お父さんの姿を毎日見て、サッカー選手ではなく、コーチになりたいと思ったのです。「父の背中を見て育つ」お父さんがそうだったように、かっちゃんもお父さんの姿を追いかけているのです。

お父さんは、仕事だけでなく、日ごろから青年会議所の活動もあり、大変忙しくされています。子どもと一緒に過ごす時間も少なくなってしまいます。
「今日も青年会議所のお仕事に行くの?今日は、行かないで」
と子どもに懇願されるところを後ろ髪を引かれる思いで外出されることもあります。

お父さんは、プロの職人として、それから地域の子どもたちの健やかな成長を支援する大人として、自分の夢を持ち日々一生懸命にがんばっておられます。子どもたちは、言葉にしなくても、それをちゃんとわかっていました。すばらしい親子の姿を見せていただきました。

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かっちゃんもまゆこちゃんも大好きな人は、パパとママです。 そして、かっちゃんは、 「かつゆきは、いい子だね」 と声をかけられると、とってもうれしいそうです。

お父さん、お母さん、子どもたちを抱きしめて、こう言ってみてはいかがですか。
くすっぐたいような、はにかむような子どもたちの笑顔に会えるはずです。
今回も大変すてきなドリームツリーの親子イベントとなりました。






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